《MUMEI》

「──うわぁ──」





高ぁ‥。





「──なかなかいい眺めだろう?」





零さんが、

操縦席から話しかけてきた。





「2時間もあれば別荘の所に着くよ。良かったらテレビでも付けて寛いで」

「へ‥‥‥テレビ‥?」

「ぁぁ。──鳳、蘭ちゃんに教えてあげてくれるかい?」

「‥は? 何で俺が」

「ラン、ボクが教えてあげる♪」

「‥てめぇは引っ込んでろ」

「え〜!?」

「ふふっ──あらあら、2人共本当に蘭ちゃんの事好きなのね──」

「うん♪」

「──な‥何ですって‥!?」

「? どしたのイチゴ」

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