《MUMEI》 掛軸独りになった僕は、 荷物を置いて‥ 障子を開けた。 「──庭か‥?」 ほとんど荒れ地だな‥。 部屋の中も薄暗くて‥ 何だか気味が悪い。 「‥っ?」 何だ‥ 掛軸か‥。 四谷怪談にでも出てきそうな、 女の水墨画。 ‥趣味が悪いな‥。 何というか‥ あまり落ち着かない‥。 「あの‥‥‥」 「──!?」 振り向くと、 そこには仲居の少女が立っていた。 「お食事‥お持ちしました‥」 「ぁ‥、ぁぁ‥ありがとう」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |