《MUMEI》 朱い月「──ふぅ‥」 お腹も落ち着いて、 僕は思いの外寛いでいた。 少し景色を見てみようと思って、 また障子窓を開けた。 「───────」 ‥風がある。 風、 といっても‥ 心地良いものではなくて。 生温い‥ いかにも何かが起こりそうな予感を起こさせるものだった。 「‥やっぱり‥物騒だな‥」 「──月が‥綺麗ですよ‥」 「ぇ」 月‥‥‥? 「‥!」 何だ‥ これは‥‥‥。 「‥朱い‥‥‥」 前へ |次へ |
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