《MUMEI》 「───────」 「眞野っちが辞めちゃうなら、あたしら学校来る意味ないしね──」 「そーだよ、ねっ?」 途端に、みんなから声が上がった。 校長先生は、ただ呆然として立ち尽くしている。 「──あなた達──どうしてそこまでして‥」 「好きだからに決まってんじゃん」 「だから、辞めてもらっちゃ困るって訳」 「ま、卯月さんに取られちゃうのは勿体ないけどね──」 「──あれっ、お前らここにいたのか」 「ぁ、水無瀬丁度いいとこに来た」 「?」 「水無瀬も校長に言ってやってよ、眞野っちの友達なんでしょ?」 前へ |次へ |
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