《MUMEI》
不思議
「‥‥‥‥‥‥‥」

「あの‥」

「‥?」

「大丈夫ですか‥?」

「ぁぁ‥、大丈夫‥」





‥朱い月‥。





何故こんなものを綺麗だなんて思えるんだろう‥。





「ごっ‥ごめんなさい、私‥何か変な事言って‥」

「ぃゃ、そんな事はないよ」

「───────」

「どうかしたかい‥?」

「ぁ‥えっと‥」





俯いたその子のほっぺたが、

赤くなっている。





「──お布団、敷きますね‥」





いそいそと押し入れを開けて、

布団を降ろそうとした、

その時。





「ゎ‥っ」

「‥‥‥!?」





まさか‥

布団の下敷きに‥?

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