《MUMEI》

「──ほら、見えてきたよ」

「ゎ‥‥‥、って‥」





でっか‥!





「ぇっ‥ぁ‥あれ、全部‥三門家の‥?」

「‥ったりめぇだろ」

「‥‥‥‥‥‥‥」





当たり前なんだ‥。





「‥おい、着陸するからちゃんと掴まってな」

「へ‥、ぅわッ」





何で急降下‥!?





「やっほーい♪」

「み‥蜜君‥‥‥」





ジェットコースターでも平気そう‥。





「‥おい」

「?」

「‥痛ぇ」

「ぅあっ‥スイマセっ‥」





私‥‥‥

何か思いっ切り‥

鳳君の腕にしがみついちゃってたみたい‥。





「スイマセンでしたっ‥」

「‥‥‥別に」

「へ‥」

「‥ほら、降りるぞ」

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