《MUMEI》 べっ甲飴「おい、き‥君──大丈夫か‥?」 「──はい‥大丈夫です‥」 布団から、 ヒョコッと顔を出した少女。 「すいません‥今ちゃんと‥‥‥、ぁ‥」 「自分でやるよ、君は休んでいていいから」 「───────」 「?」 「これ‥どうぞ‥‥‥」 「‥これは‥?」 「べっ甲飴です‥。ぁ‥‥‥失礼‥ですよね‥」 「ぃゃ──もらっておくよ、ありがとう」 「───────」 「ん‥?」 「嬉しいです‥」 少女は、 笑っていた。 その言葉通り、 嬉しそうに。 前へ |次へ |
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