《MUMEI》

「で、どうやって眞野っち助ける‥?」

「まぁ焦んなって♪」

「〜〜〜〜〜〜‥」

「えっと──これ使えばさ、何とかなると思うぜ?」

「何それ」

「署名用紙‥?」

「あったりぃ♪」

「みんなで署名するって事‥?」

「おう、まぁそういう事だ♪」

「──────‥」

「?」

「そんなんでほんとに何とかなるの?」

「信用ないなぁ──これが一番効果的だと思うんだけど」

「そうかなぁ‥」

「よしっ、じゃあ最初は──卯月だな♪」

「ぇ、私ですか‥?」

「ほい、ペン♪」

「ぁ‥、はい‥」





名前を書くだけなのに‥

何だか凄く緊張する‥。

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