《MUMEI》 「──次誰書く?」 「あたし書く♪」 「じゃあ俺その次──」 みんなが、 次々署名して行く。 「──ね、何かほんとに何とかなりそうじゃない?」 「でも‥クラスの人数だけじゃ足りないかも‥」 「よしっ、他のクラス回ってみよ♪」 「ぇ」 「沢山名前あった方がいいなら、他のクラスの人達にも協力してもらえばいいじゃん?」 「──そっか‥」 そうだ。 みんなが先生を必要だって‥ それを証明するためにも‥。 「全員書いたかー?」 「うんっ」 「じゃあ、私隣りのクラス行って来ますね」 「あたしも行くっ」 「僕も!」 「おーし、じゃあ出撃するぞ?」 水無瀬先生の号令を合図に、 勢い付いたみんなが一斉に教室を飛び出して行った。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |