《MUMEI》

「──ほら、ここがお前の部屋だ」

「ゎ‥、って‥、ぇ、こ‥‥この部屋!?」

「‥文句あんのかよ」
「ぃぇっ、全然ないっす‥!」

「‥元々は客室なんだけどな、まぁ‥夏休みの間位はお前もいい部屋で過ごしたいだろうから」

「──鳳君──」

「‥?」

「嬉しいですっ♪」

「‥分かったから取りあえず荷物整理しとけ」

「はーい♪」

「‥それから」

「夜はパーティーすっから」

「パーティー?」

「ま‥、ただ踊ったりするだけなんだけどな」

「へぇ‥」





蜜君が言ってたの、

ほんとだったんだ──。





「‥だから、ドレスそこらへんにあるの適当に選んどけ」

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