《MUMEI》
俺様ヤンキー理想を語る
総長になって三ヶ月


「総長」

「何だ?」


部屋に入ってきたのは美咲だった。


今は夏の新作トロピカルマンゴーパフェを食べてるんだ。


忙しいんだぞ


「総長としての評判はすっっごくいいんだけどさ」


モグモグ


あーうまい


「…女嫌いって言われてるぞ」

「はぁ!?」


俺は思わずアイスが入ったスプーンを落としてしまった。


あぁもったいない!


「何ふざけた事ぬかしてんだ?」


俺、女の子大好きだぞ!


「俺は総長をよーく知ってるけどさ。総長、こないだ来た女達、相手にしなかっただろ?」

「…ああいうのは嫌いだ」


だって香水くさいし


初対面で、胸とか当ててきたり、ホッペにちゅーしてくるし


やっぱ最初は手を繋ぐとこからでしょ!


「ちなみに総長の理想のタイプは?」

「黒髪で色白清楚系!んで、俺をしかってくれる人!」

「口調戻ってる上に後半おかしくないか?」

「おかしくない!しっかりして、俺のだめなとこしかってくれる子が理想なんだ!」

「…微妙な発言だな。…口調、戻せよ」


美咲は何だか呆れてるけど、この理想は譲れないぞ!

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