《MUMEI》

“‥ぁ‥重いですよね‥”





椿は、

僕の上から降りると‥

きちんと正座をして、

僕の枕元に座った。





“‥ごめんなさい‥えっと‥”






あんまり彼女が謝るものだから、

おかしくなってしまった。





「もういいよ、気にしていないし──」

“‥ほんとですか‥?”

「ぁぁ。‥?」

“──嬉しいです‥”

「ぇ、君‥」





泣いている‥

のか‥?





“っ──”

「ぉ‥おい‥大丈夫か‥?」





僕‥

泣かせたのか‥?





「悪い‥」

“ぃぇっ、違うんです‥”

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