《MUMEI》

香さんに連れられて来たのは、

1階にある大広間。





「──あっ、ランだ♪」





真っ先に振り向いた、

蜜君。





「わぁ、すっごく可愛いじゃん♪」

「‥ぇ‥、ぁ‥ども‥‥‥」





何か照れる──。





「‥やっと来やがったのな。遅かったじゃねぇか」

「ぁ‥‥‥ハイ‥スイマセン‥」





ていうか鳳君‥

スーツ似合い過ぎ‥。





「‥何だよ」

「へっ‥ぁ‥‥‥ぃゃ、その‥‥‥」

「──ラン、ボクと一緒に踊ろっ♪」

「ぇ」

「ねっ、蘭♪」

「ぁ──‥えっと‥」

「‥その身長差でどうやって踊んだよ」

「大丈夫だもん」

「──────‥」

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