《MUMEI》 朝──寝たのか‥? どうやら知らない内に夜が明けて‥ もう朝らしい。 「───────」 隣りを見ると、 椿が眠り込んでいた。 ──穏やかな顔をして。 その表情を見ている内に、 何だか心がほっこりとしてきた。 この少女が、 愛しく思えてくる。 ──何だ‥? これじゃあまるで‥ 好きにでもなってしまったみたいじゃないか。 “──おはようございます‥” 「!?」 いきなり起きた‥。 “千寿さん?” 「ぁ‥ぁぁ、おはよう椿──」 前へ |次へ |
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