《MUMEI》

「──バカ、そこターンだっつったろ」

「ぅぅ‥スイマセン‥」





ただでさえドレスって動きにくいのに‥

ヒールの靴なんか履いてたらまともに動ける訳‥‥‥





「ゎッ‥!!」

「──‥バカ」

「へ‥」





って鳳君‥!?





ぇ‥

今‥‥‥

支えてくれたの‥?





「──軽いな、お前」

「‥へ‥」

「──ボケっとすんな。まだ終わってねぇぞ」

「ハイっ‥‥‥」





鳳君って──

何ていうか‥

隠れ紳士‥?





「‥おい、また踏むなよ、裾」

「ハイ、ゎ‥分かってマス‥」





けど‥

ムリかも‥。

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