《MUMEI》

朝。何の変哲もない朝。

雀の鳴き声、お日様の光、ふわふわのベッド

そして漂う、イカ臭さ。

………イカ臭さ!?

「って何でよ!!」

私は掛け布団をブヮサァと蹴り上げ起床した。

「なんで朝っぱらからこんな臭い思いしなきゃなんないのよっ!」

私は部屋を飛び出し、ダダダダッと階段を駆け降り

その臭いの主であろう人物の部屋のドアを蹴り破った。

「くぉ〜ら、一夜!」

部屋には、自分の息子を握りしめ驚愕の表情をタカコに向けている

一人の少年がいた。

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