《MUMEI》

「私も行かなきゃならないわね──お祝いに」

「来はるんですか‥?」

「私だけじゃないと思うわ。──きっとね」

「‥どうやら、一件落着──だな」

「!? 萱島‥」

「──皆が待っているぞ」

「みんな‥?」

「眞野っち〜!」

「やっほー♪」

「ぇ──」

「驚いたな──お前がこんなにも好かれていたとは」

「好かれてたっつーかさ、馴染まれてたって感じじゃね?」

「ぁぁ‥、そうだな。──眞野」

「?」

「──良かったな」

「ぁ‥えっと‥おおきにな?」





ほしたら、

萱島が笑うた。





「──何なら壇上で皆に言っても構わんぞ」

「壇上‥?」

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