《MUMEI》

壇上──。





「ええな、それ──」

「‥眞野‥本気か‥? 俺は別に──」

「ほな、みんな体育館体育館来てくれるか?」

「ぇ、眞野っち何すんの?」

「みんなにお礼言いたいんや」

「いいよいいよ、言ったじゃん? あたしら大した事してないんだしさ」

「──ぃゃ、大した事してくれたやん」





みんなが動いてくれへんかったら、オレは辞めなあかんかったんやから。





そやから、ちゃんと──。





「眞野っちがやりたいならいいんだけどさ?」

「うん」

「ま、取りあえず──眞野っちが辞めないで済んで良かったよね」

「ほんとだよ〜どーなるかと思ってさぁ、ね、碧依──」

「うん‥」

「?」

「良かったよねっ♪」





碧依は、

むっちゃ嬉しそうに笑うた。

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