《MUMEI》
ひでのぶ
ひでのぶは不思議な感覚に陥った。

目の前の、女という生き物に

心奪われたからだ。

人間など、虫けら以下のゴミ虫だと思っていた。

しかしどうして、このナナという女

上玉ではないか、じゅるり。

ひでのぶは舌なめずりした。

「おい女」

「は、はいっ!?」

「いいじゃねぇか」

「え………?」

ひでのぶはいきなりナナに馬乗りした。

「嫌ぁ、娘が、娘が見てるんです!」

「知るかよ、おらぁっ!」

ナナは娘のハッチが見ているところで

ひでのぶにアンアンされた。

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」

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