《MUMEI》 大広間の隣りには、 そこと同じ位広い部屋があって、 長いテーブルにズラッと料理が並んでた。 「うわぁ──」 すっごい‥。 「ご馳走だぁ‥」 「──お前も座れよ、ほら」 「ハイ、ども‥」 やっぱり凄いなぁ‥ 貴族のパーティーって‥。 「──ん‥お前食わねぇのか」 「ぁ──‥た、食べます‥」 「‥言っとくけど‥」 「?」 「‥まだバカンスは‥始まったばっかなんだからな」 「──?」 「‥ま、せいぜい楽しむこったな」 「ぁ‥ハイ‥」 まだ始まったばっかりか──。 そういえば、 花火とかもやるって蜜君が言ってたっけ──。 「‥食わねぇなら寄越せよ」 「えっ、ちょっ‥」 ぇぇ‥? 前へ |次へ |
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