《MUMEI》

「えっと‥‥‥」





眞野っちは‥‥‥





「ぁ‥」





──いた──。





「眞野っち──」

「おっ、来たな──碧依」





先生が、笑う。





──太陽みたいに。






「──あの──」

「ぁぁ‥そや、あんな?」

「は‥はい」

「教会、一緒に行ってみーひんか?」

「教会‥」

「ええ所見つけてん。下見、しといた方がええやろ?」

「───────」

「ん? どないしたんや?」

「何か──嬉しくて。想像するだけで──」





それだけで、

幸せな気分になる。

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