《MUMEI》 儚い想い「本当だよ…」 「そっか…でも翔貴、あたしは孝昭が好きなの、わかるでしょ?だから友達でいて」 「わかった…てかわかってたし!ただ伝えたかっただけだからさ!」 翔貴は涙をこらえながら明るく精一杯の笑顔で答えた。 「本当にごめんね…だけどこれからも幼なじみでいてね…」 「わかってるって!今日の事は忘れてくれよ?俺も気にしないからさ!」 無理な笑顔で懸命に翔貴は喋った。 「うん…じゃあまた…」 恵は屋上から姿を消していった。 「恵…」 今静かに翔貴の想いは儚い花のように散ってしまった。 前へ |次へ |
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