《MUMEI》 「──なぁ?」 「‥?」 「オマエ学級委員なんてめんどくせー事よくやるよな──」 「面倒では無いよ、どちらかと言えば楽しい方さ」 「マジかよ‥」 「ぁぁ」 学級委員の仕事には もう慣れた。 小学生の頃から ずっとやっているしね。 ──せっかくだ。 少し‥ 珠季の事について話そうか。 さっきも言った通り── 彼女は 男勝りで 大雑把で 喧嘩っ早い。 好きな物は メロンパンと コーヒー牛乳‥ それと── 水玉柄。 彼女の持っている小物は 全て水玉柄だ。 ペンケースも ハンカチも── ノートも。 とにかく‥ 彼女の小物に水玉柄の無い物は無い。 そんな彼女に出会ったのは 入学式の日だった──。 前へ |次へ |
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