《MUMEI》 ──今日は先生と2人で、教会の下見に来ている。 小さくて、可愛い印象の教会。 「───────」 中に入るとすぐに、 ステンドグラスの光が目に飛び込んできた。 ──綺麗。 「なっ、なかなかええとこやろ?」 先生が、私に笑いかける。 「どや? 気に──」 「はいっ、気に入りました」 すっごく素敵な教会だもん。 「──ほな、後はドレスやな──」 「ドレス‥?」 「そやで──お前にぴったりなドレス捜さな」 張り切って、グルッと教会を見回した眞野っちは、少年みたいに目をキラキラさせていた。 前へ |次へ |
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