《MUMEI》

『…はい…。』



猪俣は歯を喰い縛りながら答えた。




『…そうか……。』



肺を病んでいた柳沢は、静かに……ゆっくりと息を吐いた…。




それが柳沢の溜め息だった…。




『―――…………。』




長い沈黙が続いた…。




柳沢は眠っているかのように、長らく眼を閉じていた…。

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