《MUMEI》

「──はぁ‥はぁ‥‥‥くしゅんッ」






ヤバッ‥。





風邪引いた‥?





「‥へー、バカも風邪引くんだな」

「むっ‥引きますよ、そりゃ‥」

「‥‥‥だよな」

「?」

「──よっ」

「!? ちょっ‥、ぉ‥‥‥降ろッ‥」

「‥風邪引き野郎は大人しくしてな」

「なッ‥」





自分が引かせたんじゃないですか‥。





「‥取りあえず部屋行って着替えねぇとだな‥。‥後は薬‥」





ブツブツ呟きながら、

鳳君は私をおんぶして別荘に向かう。





「───────」





──あったかいなぁ‥。





「‥悪かったな」

「──ぇ」

「‥俺もバカみてぇだな、どうやら──」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫