《MUMEI》
限りなく続く明日へ
「そうか…」

ひでのぶはがっかりして屁をこいた。

「じゃあね、またね」

「…さよなら、だろ?」

「そうね…」

ナナは振り返らなかった。

ひでのぶは未練たらしくナナを見ていた。ガン見していた。

(あ〜ちくしょ〜残念だな。一回だけでもヤッときゃよかったぁ…)

ひでのぶは泣いた。ヤらなかったことを後悔して。

こんなに泣いたことはないというくらい泣いた。

鼻水まで垂らしていた。

ナナが見えなくなった頃、あらためてひでのぶは叫んだ。

「ヤッときゃよかった−−−!」

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