《MUMEI》 就寝「じゃあ、明日は頑張って」 「そちらは、今晩頑張って」 「あーでも、慎無理かも…」 結局、仲村さんが飲みすぎで潰れたところで、お開きとなった。 (つーか、仲村さんからものすごい色気が出てるけど…) 屋代さんにお姫様抱っこされた仲村さんは 全身がほんのりピンクに染まり 時々『んっ…』『も、だめ…』と吐息まじりに妖しいセリフを言っていた。 屋代さんはそんな仲村さんを苦笑しながら見つめ 額に優しくキスをした。 (本当に好きなんだな…) 「じゃあ、おやすみ」 「おやすみなさい」 「あ、おやすみなさい」 ぼんやりしていて、俺は忍より挨拶が遅れてしまった。 そして、二人は隣に 俺と忍は、元の場所に戻った。 屋代さんが全部片付けてくれたから、そこはもういつもの俺の部屋だった。 「さて、寝るか」 忍がいそいそと、俺の布団に入った。 客用の布団など、俺の部屋には無い。 今は、冬。 (仕方ないな) 「変な事すんなよ」 軽くシャワーを浴びて、俺は忍がいる布団に入った。 (今度客用の布団買おう) 今は暖かく感じたが、夏は暑苦しいと思った。 前へ |次へ |
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