《MUMEI》

『あ…のクソ女〜!
ふざけんな!くっ』

何故か如月は青ざめ
た顔で怒りを露にし
ている。


エレベーターが降り
て来て僕らは最上階
の如月の部屋へと入
った。


『つっあ゙あ゙ぁぁー
ーーっ!!か、痒い
痒い…』


玄関が閉まるなり左
手をボリボリと掻き
出した。


見ると〜如月の掴ま
れた左腕と左手は赤
い発疹が出ていて確
かに痒そうだった。


『何、それ?痒そう
だな?』


『…アレルギーだよ
ちぇっ見られちまっ
たな。』


『何のアレルギー??』


『鈍い奴だな?女ア
レルギーなんだよ、
俺。薬で抑えてるけ
ど…効き目が切れる
頃だったんだ。』


…女アレルギー?
それって俳優として
致命的なんじゃ…?

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