《MUMEI》
アホウドリ
延々と続く 人の営みの中
立ち止まることさえ 出来ずにいた
取り残されるように 一人きりで
寂しさに耐えきれず 泣き崩れて

私はのろまなアホウドリのようで
アナタに捕まえてほしいと思ってる
どんなに逃げずに立ち止まっていても
あなたの両腕は私には届かない

延々と流れる私以外の外
たった一人取り残されていた
時の過ぎる速さは早過ぎて
いつも追い立てられてた

私はのろまなアホウドリの様に
一人でのろのろ道を歩いてた
寂しくて でも泣けなくて座り込んでても
差し伸べられる手はもうなくて

触れたかった 私を包んでくれる腕に
だけど それはもう世界のどこにもないから

私を殺して 私を消して
あなたの元に 導いて欲しかった……

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