《MUMEI》

……冬が近いな……
 
空気が澄んでる…
 
月が…綺麗だ……
 
縁側で、一晩明かした
 
 
雅治「…守屋は居るか?」 
守屋「はい、雅治様」 
 
隣の襖が開き、守屋が来た 
雅治「俺に付き合い、一睡 もしてないのか?」
 
守屋「私くしの勤めです、 お気に為さらなくて、結 構です」
 
雅治「…雅を呼んでくれ」 
雅「ここに…」
 
雅も、隣に居たようだった 
雅治「雅、隣に来い」
 
雅「はい」
 
雅治「俺は…しきたりも、 何も知らん…」
 「俺のやり方でいいのか ?」
 
雅「はい……雅治様が全て です…」
 「ご自由に…」
 
雅治「反発する奴らも出る かもしれん」
 
雅「……」
 
雅治「俺は、神無月の事を 、何も知らないからな」 
雅「影ながら、お力になる 所存です」
 
雅治「…神無月が崩壊して も…悔いるなよ」
 
雅「はい…雅治様のご意志 のままに」
 
雅治「よかろう…」
 
雅「ありがとうございます 」
 
雅が涙した…
 
正直…俺には、涙の訳すらわからなかった…
 
 
それから、俺は、雅に、歴史の勉強をさせれた…
 
俺の知らない、本当の歴史…
 
神無月の組織図…
 
概要だけで、頭が痛い
 
元々、学は、……
 
雅「焦らず、覚えて下さい 」
 
雅…呆れ顔だな…
 
雅治「雅のスリーサイズは ?」
 
雅「はっ?私くしのサイズ ですか?」
 
雅治「乳が気になって、集 中できん…」
 
セクハラオヤジか…俺は… 
雅「88、56、82です」
 
さらっと答える雅…
 
雅「…お望みでしたら、床 を…」
 
雅治「いや、いい…」
 「こう言うジョーク、通 じないんだった…」
 
雅「ジョークでしたの?」 
雅治「まぁな…」
 
雅「なら、私くしも…」
 「茜さんに、怒られても よろしければ、いつでも 誘って下さい」
 「私くしは、断りません から」
 
笑顔で言った、雅…
 
砕けた、雅を、初めて見たな…
 
 
雅治「さて、お勉強の続き を、しようか…」
 
……

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