《MUMEI》

「〜〜〜〜〜〜‥」





あり得ない‥。






「あれ‥鳳君それ何ですか‥?」

「‥テント。お前も張るの手伝え」

「へ‥‥‥」

「ボケッとしてんじゃねぇよ、ほら──こっち持ってろ。放すんじゃねぇぞ」

「ハイ‥」





鳳君‥

マジなんデスね‥。





ていうか、

何でいきなりキャンプなんか──。





「? 何してるんですか鳳君、テントなんか被って──」

「ッ‥バッカヤロウ、てめぇが手ぇ放しやがるからだろうが」

「ぅあッ‥スイマセン‥!」

「──────‥てめぇに頼んだ俺がバカだったな」

「ぅ‥」

「──中にリュック入れて見張っとけ」

「ぇ‥鳳君はどこ行くんですか‥?」

「食料捜してくんだよ、そんな飴玉だけじゃくたばっちまうだろ」

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