《MUMEI》 「そうかい? 気のせいだと思うよ──僕はいつもと同じさ」 「そーかぁ?」 珠季は 一端メロンパンを袋に戻すと ストローを紙パックに差し込む。 「ぁ、そーいやお前、推薦受けるんだってな──」 「まだ先の事だけどね」 「もう今年で卒業、か──早ぇなぁ」 「そう──いつだって時が過ぎるのはあっという間──。気付いた時には──」 「‥まーた始まった、オマエの熱弁‥」 「僕はそんなに熱を入れて話しているつもりはないけど」 「うっせー。そんな話聞かされたら飯マズくなんだろ」 「──フ‥」 「何だよ笑いやがって。やんのか?」 「ぃゃ、そのつもりは無いよ。喧嘩じゃ君には勝てないからね」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |