《MUMEI》

茜「……自分で、洗います …」
 
雅治「いいよ……洗ってや る…」
 
ボディーソープを手に取り、手の平と、指で茜を洗った
 
丹念に、丹念に…
 
茜に脚を開かせ、奥まで洗った…
 
足の指まで、丹念に…
 
雅治「綺麗になったろ?」 
茜「……」
 
雅治「次は、髪だ…」
 
茜は人形のように、
されるままで…、
目を閉じてた
 
クレンジングで茜の化粧まで、落とした…
 
雅治「茜…湯を溜めて、入 ってろ」
 
茜を残し、バスルームを後にした
 
バスルームに戻ると、茜がバスタブに居た
 
お湯はまだ、半分も無い… 
雅治「付き合えよ」
 
ボールに氷を入れ、ビールを何本も突っ込んで持って行ったんだ
 
缶ビールを開け、茜に渡した
 
雅治「新しい、暮らしに、 乾杯」
 
茜「……乾杯…」
 
戸惑う茜…
 
雅治「なぁ、茜、缶ビール を缶のまま、飲んだ事あ るか?」
 
茜「ありません…」
 「ビール自体…あまり… 」
 
やっぱりな…
 
茜「雅治さま……雅治は… 、美味しそうに、飲むね …」
 
雅治「ん……まぁ…今日は 、苦いけどな…」
 
茜「……」
 
一気に、缶ビールを飲み干した
 
茜「お風呂で、お酒なんて ……大丈夫?…」
 
雅治「酔わなきゃ、聞けな い…」
 「茜も、飲み干せ…」
 
茜「………」
 
茜が一気に飲んだ…
 
茜「ごほっ…げほっ…」
 「変な、トコに…」
 「げほっ…入っちゃった …」
 
雅治「ふっ…ぷっ…」
 「はははっ、…茜も、そ んな顔、するんだな」
 
茜「…」
 
雅治「いつも、澄ましてる のにな」
 
茜「…私だって、人間です から…」
 
雅治「茜…感じたか?」
 
茜「えっ?」
 
雅治「奴と、寝て、感じた か?」
 
茜「…不感症ですから…」 
雅治「気持ちよく、なかっ たのか?」
 
茜「…痛いだけでした…」 
雅治「俺に、変な気を使わ ず、正直に答えろよ」
 
茜「私は、貴方の前で、嘘 はつきません!」
 
感情的になった茜
 
雅治「なら、話せ…」
 「何をどうされたか…」 「茜が、そのとき、どう 感じたかを…」
 
茜「感じてません…」
 
雅治「その感じ、じゃなく て…奴を、茜がどう、思 ったかだ…」
 
茜「……」
 
雅治「気になって、しかた ない……」
 「かっこ悪いけどな…」 
茜「…普通でした…」
 「何も、思いません…」 
雅治「……」
 
茜「…」
 
雅治「俺の周りの女は、い つも不幸になるんだ…」 「最近じゃあ、美樹だな …」
 「…茜も、不幸にしちま うかもしれない…」
 
茜「……」
 
雅治「喧嘩する事も、ある だろう…」
 「どちらかが、先に、死 ぬ事だって……」
 「明日かもしれないし… 何十年も、先かもしれな い……」
 
茜「……」
 
雅治「2人っきりの時は、 本音で話そう…」
 
茜「…うん…」
 

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