《MUMEI》

「赤ずきんちゃん‥?」

「うん、ランが赤ずきんちゃんで、ボクが狩人で──お兄ちゃんが狼さん♪」

「‥狼はてめぇだろ」

「ボクは噛み付いたりしないもん♪」

「‥俺がいつランに噛み付いたよ」

「そっちの噛み付くじゃないよ、食ってかかるって意味♪」

「うるせぇよバーカ」

「あ〜っ、またボクの事そうやってぇ〜」

「あのっ──」

「ん‥? 何? どしたの?」

「零さん達は──」

「うんとね、そこらへん回って来るって♪」

「苺ちゃん達も?」

「ううん、イチゴと日下部はね、湖のとこでお話し中♪」

「‥で、てめぇはノコノコ抜け出して来たって訳な」

「あったり〜♪」

「──────‥」

「ふふっ、お兄ちゃんがラン独り占めしようとするから悪いんだからね?」

「‥独り占めしようとしてんのはてめぇだろうがチビ野郎」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫