《MUMEI》

僕は、

あまりハッキリものを言ったりするのは得意じゃない。






だから、

どうしても‥

みんなのいいなりになっちゃうんだ。





黒板を消すのとか、

ゴミを捨てに行くのとか、

みんながやりたくない事は、

全部僕に回ってくる。





僕は、

それを断れない。





たぶん──

恐いんだ。





みんなに、

敵に回されるのが──

恐いんだ。





「──────‥」





このままじゃいけないのは分かってる。





でも‥

分からないんだ。





どうしたら‥

芙原さんみたいになれるんだろう‥?

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