《MUMEI》

「───────」

そういえば‥

珠季──

また少し髪が伸びたな‥。

前は

男子のようなショートカットで‥

制服姿でなければ

後ろ姿だけ見ると

女子とは気付かないような風貌だった。

けれど

初めてデートをした後位から──

少しづつではあるけれど

少女らしさ──

みたいなものが出て来ているような気がする。

あのデートは

かなり気合いを入れた1日だったな──。

珠季は

僕のスーツ姿を見て笑っていたっけ──。

確かに

少し張り切り過ぎた──

かも知れないな。

けれど

それ位──

あのデートは

僕にとって一大イベントだったんだ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫