《MUMEI》

「ほわぁ──」





マジ可愛いんだけどこれ──。





「ふふっ、ランお花の妖精さんみたい♪」

「へっ‥?」





ょ‥

ょ‥‥‥

妖精‥?





「‥何バカな事言ってやがんだか」

「え〜? お兄ちゃんはそう思わないの?」

「思う訳ねぇだろ。つーか小4にもなって妖精がどうこうとかふざけた事言ってんじゃねぇ」

「じゃあ、お兄ちゃんはランの事何にたとえてるの?」

「何、って‥」





鳳君、

沈黙。





「‥‥‥‥‥‥‥姫」

「ぇ‥‥‥」





あの‥‥‥

はい‥?





ひ‥

姫‥!?

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