《MUMEI》

「〜〜〜‥それじゃつまんないじゃんかぁ〜」

「‥なぁ、本気でブっ飛ばしていいか‥?」

「やーだもんっ♪」





蜜君は、

ひょいっと後ろに飛んで──

それから、

近くにあった切り株に座った。





「ふぁ〜‥ここって意外と涼しいんだね♪」





ゆるゆる流れてくる風に当たりながら、

蜜君は気持ち良さそう。





「──そだっ♪」

「?」

「せっかく探検しに来たんだからさ、あっち行ってみない?」

「あっち‥?」





‥って‥‥‥





「け‥‥‥」





獣道‥?





「ねっ、行こ♪」

「蜜サマ、ぁ‥あの‥、ぉ‥お言葉デスガ、それは‥」

「だーいじょーぶ♪ ボクがちゃーんとランの事守ってあげるからっ。ね!」

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