《MUMEI》

1週間位前から

僕はスケジュールを立てていた。

まずは

公園で待ち合わせをして──

喫茶店へ行って。

それから

彼女に服を見立ててやろう──。

そして

美術館で絵画を観賞して

最後はフレンチレストラン。

けれど

どう彼女に待ち合わせ場所を知らせるかが問題だった。

──そこでだ。

僕は

ある事を思い付いた。

手紙で知らせればいいんだと。

けれど

ただの手紙じゃつまらない。

何か

捻りが欲しい。

そう思って

文面を暗号にする事にしたんだ。

もちろん

ちゃんと彼女が解ける暗号にね。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫