《MUMEI》

鳳君に、

蜜君の監視役を任されちゃった私‥。





「ふぅぅ‥」





蜜君──

何か寝ちゃったっぽい。





私に抱き付いたまま‥‥‥。





「ラン──‥」

「ぇ」





呼んだ‥?





「ラン──大スキだよ‥‥‥」

「へっ‥」





寝言でも照れる‥。





「〜〜〜‥お兄ちゃんになんか‥渡さないんだからね‥‥‥」

「───────」

「ランの王子様は‥ボクだけ‥」





蜜君、

夢の中でも何か‥

私の事考えてる‥?





「大スキ‥だよ──」

「‥ぅわッ」





ぇ‥

起き‥‥‥

いや、

ぇ‥‥‥

──何!?

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