《MUMEI》 仮装クリスマスパーティー「うわ、ゴツ!キモ!」 「俺達よりひどいな」 「良かったなぁー、雅樹。上には上がいたぞ」 「…あぁ」 「それより、祐也は可愛いね」 「…うるさい」 クリスマスイブ当日。 『支度』を終えた俺と拓磨は、龍平さんの車で高山家に到着した。 そして 玄関に着いた途端に、厳・頼・祐・葛西先輩・柊の… 五人のメイドに囲まれていた。 ちなみに、俺も 俺の隣で何も言えなくなっている拓磨も… 同じデザインのメイド服を着ている。 (よくサイズがあったな) 感心するほど同じデザインだ。 だからこそ 似合う者とそうでない者がはっきりする。 高山家は美形だから、それなりに似合っているが 体格のいい葛西先輩と 爽やかというよりワイルド…というか、男くさく、筋肉が一番ついた拓磨は いくら、化粧をしても 誤魔化しようもなく、…怖い。 拓磨に至っては、…キモイ。 (ごめん、拓磨) 俺は心の中で謝った。 今回、子供組男子がメイドになったのは 『今年も俺一人女装は嫌だからな!』 俺のこの一言がきっかけだった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |