《MUMEI》 男がメイドなら…「こら〜! 執事にばかり仕事させてるんじゃないわよ!」 いつまでも玄関で固まっている俺達に、貴子さんが話しかけてきた。 (大人組は普通でいいよな…) のんびり考えている俺と違い 「「そ、そうだった!」」 素早く動いたのは、柊と拓磨だった。 俺達子供組男子がメイドのコスプレをしているように 今夜は 子供組女子は、全員執事のコスプレをしているのだ。 (こっちはまともだな) 長身の志貴はもちろん似合うが、希先輩も、おかしくはなかった。 ちなみに 志貴が拓磨を 祐が葛西先輩を呼んだように 厳と頼もパートナーを呼んでいい事になっていたらしいが 厳は、未だに松本と石川の間で揺れていて 頼は、冬休みに入ったら、エイミーに会いに行くらしい。 その為、二人にはパートナーがおらず 「ウザイ!」 「「いいじゃん」」 二人は常に俺にまとわりつきながら、大人組の接客をしていた。 (皆、テンション高いよ!) ついていけないハイテンションの原因が、俺が高山家に就職する事が決まったと気付いたのは、パーティーが始まってすぐの事だった。 前へ |次へ |
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