《MUMEI》

「ぇ、何を‥?」

「ふふっ、それはアイちゃんが考えなきゃ」

「私‥‥‥?」





私──

作るっていっても‥

何を‥。





「うーん‥」





何を作ればいいんだろう‥?





「──?」





カバンに付けている御守に、

ふと‥

目が行った。





御守‥‥‥。





御守はどうかな。





先輩が、

試合で優勝出来るように──。





「──そうだ──」





そうしよう。





布なら、

家に沢山あるから。





「よし──」





先輩の為に、

頑張ってみよう──。

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