《MUMEI》

俺の予想と、そう変わらず、事態は収束に向かった
 
国内のガソリンが高くなったが…
それは、阿部の仕事だ…
 
阿部は、政府関係者だ
 
持ちつ、持たれつ…
 
日銀だけで賄えないときは、神無月が動く事もある… 
貞治「無事終結ですかね」 
貞治が安堵の表情で言った 
和美「株価も安定しました 、敵対買収は、ほぼ終結 です」
 
雅治「雅、収支は?」
 
雅「大幅プラスです…」
 
貞治「?大幅って…」
 
雅「雅治様の指示で、為替 相場で利益を出しました …」
 「神無月が利益を追求す るのは、芳しくないので すが…」
 
雅治「わかってる…」
 「為替レートを操れる資 金力がありからな…」
 「反感を買う…」
 
雅「何故、ご理解なさって るのに、そんな命令をさ れたのですか?」
 
雅治「…余りにも、幼稚だ ろ……敵の仕掛け方が… 」
 「もう一戦…あるぜ…」 
貞治「…考え過ぎでは…」 
雅「口が過ぎますよ、貞治 !」 
 
雅治「かまわん、意見は遠 慮なく、言え」
 「しかし、命令は、絶対 だ!」
 
貞治「は、はい、申し訳あ りません」
 
雅治「雅とは、考えが異な るだろう…」
 「俺は、まだまだ、力不 足だ…皆の意見は、大事 な教えになる…」
 
雅「では、暫くは、黙認い たします」
 
雅治「ありがとう、雅」
 
雅「私くし達に、礼は、い りません」
 
雅治「これが、俺の、やり 方だ…」
 
雅「…しかし…」
 
雅治「週明け、アメリカに 注意しろ!」
 
雅の言葉をさえぎった
 
貞治「アメリカですか?」 
雅治「そうだ!」
 「俺に対して、戦線布告 した、奴らは、この結果 は想定内だろう」
 
 「俺が居なくても、雅や 、皆が居れば、似たよう な結果のはず…」
 
 「敵も、同じ方法で、資 金を増やしたとしたら…」
 
雅「敵の狙いは、龍之介で すね…」
 
雅治「奴は、出過ぎたかも しれん…」
 
雅「かしこまりました、」 「貞治、もうしばらく、 ここに、残って下さい」 
 「和美は、もう、よろし いでしょう、ゆっくり、 休養を…」 
 
和美「いえ、拝見させてい ただきます」
 「雅治様には、おどろか されました…」
 
雅「…」
 
雅治「龍之介にダメージを あたえれば、神無月にダ メージを与えられる」
 「一石二鳥の作戦のつも りかもな……」
 
雅「あり得ますね…」
 
雅治「和美、残るなら、す まないが、水無月の…」 
和美「雅治様、資料は揃え てあります」
 「多少の援護はしました が、自力でも、翌週には 解決すると思われます」 
雅治「そうか…」
 
和美「雅様の、指示でした ので……差し出がましい まねを…」
 
雅治「和美、ありがとう」 「今日は、動きは無いだ ろう」 
 「皆も、身体を休めてく れ」
 
 
 

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