《MUMEI》 そのキーホルダーは 今でも 大切に持っている。 鞄に付けてね。 結構気に入ってるんだ。 それに せっかく彼女がプレゼントしてくれた物だしね。 「なぁ、それよく落ちねーな」 「雑にさえ使わなければ──そうそう落ちないと思うよ」 「ふーん、そーか」 珠季は 髪を束ね直しながら呟いた。 「君こそ──毎日それを付けているけど‥」 「ん‥、まぁ‥束ねてた方がいいし‥、シュシュはこれしか持ってねーし」 「──そうか──」 珠季は サイドポニーが似合っているしな──。 「ん‥、何だよ」 「ぃゃ──何でも無いよ」 「?」 珠季はキョトンして ペンケースからシャープペンシルを取り出した。 前へ |次へ |
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