《MUMEI》

週明け、 予想を遥かに上回る、シテ戦が…
 
龍之介を、襲った
 
雅「これほどとは…」
 
和美「何とか、なります」 「支援します」
 
貞治「為替相場戦になりま す」
 
雅「…神無月の財源も…」 
雅治「待て!」
 
雅「…」
 
雅治「神無月の資金は、為 替には、入れるな…」
 
雅「ですが…」
 
雅治「これも、劣りだった らどうする?」
 
 「隙を見せれば、今、敵 じゃ無い輩も、敵として 現れる…」
 
貞治「…どうしますか?」 
雅治「ハッタリをかます」 「貞治、追い買いは要ら ない」
 「全額、打ち込め」
 
貞治「は、はい…」
 「では、終値付近で…」 
雅治「正午だ…」
 
貞治「で、ですが…」
 
雅治「雅……これで、ダメ なら、龍之介を切る…」 
雅「はい、仰せの通りに… 」
 
 
正午に、ドルを一気に買った
 
元値を遥かに上回る…
 
雅治「…敵は、どうする… 」
 
呟いてしまった…
 
通常、倍の資金力が無ければ、出来ない……
 
ハッタリがばれたら、アウトだ…
 
雅治「和美…、神無月関連 に、動きが有れば
 即、防衛買いだ」
 「多少の減益はかまわん 」
 
和美「はい…」
 
雅治「相手も、調べとけよ 、何かあったら、敵に廻 る奴の、尻尾を掴む」
 
和美「は、はい…」
 
 
胃が、痛くなる…
 
国家予算みたいな額が動いてる…
 
雅「…」
 
和美「動き、有りました」 「防衛買い、始めます」 
 
PM2:00
 
和美「…収束に、向かいま す!」
 
雅治「相手は、わかるか? 」
 
和美「今は、無理です、時 間を頂ければ…」
 
雅治「わかった、頼んだぞ 和美」
 
和美「はい」
 
貞治「て、敵が、降りまし た!」
 
雅「油断しないで!」
 「終値まで、見守りなさ い」
 
貞治「は、はい」
 
 
 
………
 
貞治「しゅ、終了です…」 
 「このぐらいなら、アメ リカ財務省だけでも、十 分かと…」
 
雅治「和美、龍之介関連の 終値は?」
 
和美「被害は、無いと、思 われます…」
 
雅治「………」
 「雅……もう、…油断し て、いいか?」
 
雅「はい、大丈夫かと…」 
雅治「んーーー、ふぅーー ーーー」 
 
バカでかい、深呼吸をした 
雅治「…ハッタリ、成功だ な…」
 
雅「お見事でした、雅治様 」
 
雅治「…こんなの、毎日や ってたら、気が狂うな… 」
 
貞治も、和美も、ぐったりしていた…
 
雅「私くしも、緊張しまし た」
 「こんな、作戦、初めて です…」
 
雅治「資金力で、負けたか もしれないが」
 「心理戦で、勝ったな」 
 「腹空いたな、雅、」
 
雅「はい、用意させます」 
雅治「俺、肉ね、醤油で」 
雅「和風ですね、かしこま りました」
 
雅治「そう、…和風…ね… 」
 
貞治と、和美が笑った
 
雅「…」
 
雅に睨まれ、
 
貞治&和美「失礼しました …」
 
 
雅「直ぐに、用意させます 」
 
雅…ご立腹かな?…
 
 

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