《MUMEI》
「せんぱ‥ってか部長っ──た‥退院出来たんすかっ！？」

「本当は来週まで駄目って言われてたのよね。でもあんた達ほっとく訳にもいかないでしょ？ 部長として、ね」

「ぇ──」

「あら、そんなにびっくりしたの？」

「そ、その‥‥‥骨、折れたんすよ‥？」

「腕骨折した位どって事ないわ」

「ぃゃ、ありますって‥」

「──それより──」

「はい‥？」

「何か調子悪そうね、あんた──」

「ぁ‥、そうでもないっすよ、ちょっと何か──考え事みたいな感じでボーッとはしてますけど──」

「‥考え事‥？」

「ぁ──大した事じゃないんすよ、大した事じゃ──」

「──ぁ‥服部せんぱ‥」

「？ ──！！」

「先輩‥？ あのっ、待って‥‥‥」





先輩──

何で逃げるんですか‥？

前へ |次へ
作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する
携帯小説の
無銘文庫