《MUMEI》

豪華な食事だった
 
雅が気を利かせて
ビールを用意してくれた
 
雅「雅治様、差し出がまし いのですが…」
 
雅治「わかってるよ、雅、 威厳を持てと、言いたい のだろう?」
 
雅「…」
 
雅治「今の、俺には、無理 だ…」
 
雅「示しがつきません」
 
雅治「貞治も、和美も、家 族だろう?」
 「俺が、成長するまで待 ってくれ…」
 
 「対外的には、そう、努 める…」
 
雅「…わかりました…」
 
雅治「雅…苦労かける…」 
雅「いえ、頭を下げるなん て…」
 
雅治「お前も、家族だ、構 わないだろう」
 
雅、貞治、和美と、肉を堪能し、乾杯した
 
勝利の宴だった
 
 
 
風呂上がりに、厨房に忍び込み、
ビールを拝借
 
部屋に戻るとき、雅に見付かった
 
雅「雅治様、はしたないで す…」
 「申し付けて頂ければ… 」
 
雅治「ほら、雅、お前も付 き合えよ」
 
雅を連れ、部屋に…
 
ビンビールの栓を抜き、
雅のグラス注いだ
 
雅治「庶民、過ぎるか?」 「俺は…」
 
雅「…無理強いは、しませ んが…」
 「多少、不安です…」
 
雅治「そういった、マナー も学ばないとな…」
 
雅「…」
 
雅のグラスに、俺のグラスを当て
 
俺は、ビールを一気に飲み干した
 
雅治「俺は、神無月に、不 向きだな…」
 
雅が、俺のグラスに、ビールを注いだ
 
雅「こうするのですよね」 「私くしも、庶民のマナ ーを、学びますわ」
 
雅が笑顔で言った
 
雅「雅治様に、お詫びしな ければならない事があり ます…」
 
雅治「詫び?」
 
雅「私くしは、雅治様を、 見くびっていました…」 「…神無月を、まとめる 材料として…」
 
雅治「詫びる事はない…」 「承知している…」
 
雅「雅治様…」
 
雅治「だが、飾りでいるの は性にあわん」
 「……俺が役不足なら」 「構わず、消せ…」
 
雅「消すだなんて…」
 「……私くしは…」
 
雅の目が…潤む…
 
雅治「俺が仕切れば、神無 月の歴史を、大きく変え る事になるだろう…」
 
雅「かまいません…」
 「私くしの、役目は、雅 治様が、統治出来るよう になるまでの繋ぎ…」
 
雅治「……今日は、難しい 話は、やめよう…」 
 「雅、飲もう」
 
雅「お許し頂けるのですか ?」
 
雅治「…」
 
雅には、適切ではない、対応になるのか…… 
 
雅治「雅…」
 
雅「はい」
 
雅治「お前は、俺が、神無 月、その物だと言ったな 」 
雅「はい」 
 
雅治「ならば俺に、忠誠を 誓え!」
 
雅「はい、雅治様に、忠誠 を誓います」
 
雅治「服を脱げ」 
 
雅「はい…」
 
雅が立ち上がり、裸になっていく… 
 
真っ白な肌だ…
 
ブルーの瞳が、より、肌を白く、感じさせた
 
雅治「脚を開き、全てを見 せろ」
 
雅「…はい…」
 
脚を肩幅に、開く、雅 
 
雅治「屈辱的か?」
 
雅「いえ、…雅治様の仰せ の通りにいたします」
 

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