《MUMEI》

「ダ‥ダメですよ鳳君、人に物投げたりしちゃ──」

「──お前がちゃんと受け取ったんだから問題ねぇだろ」

「むぅぅ‥」





そういう問題じゃないんですってばぁ──‥。





「──────‥」





ほんとは優しいのになぁ、

鳳君──。





いつもはこんな風に振る舞ってるけど、

私が料理に苦戦してる時とか──

風邪引いた時とか──

助けてくれたり、

優しくしてくれたり。





それに、

たまに笑ってくれる。





鳳君のそういうとこ、

私好きだな──。

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